清泉女学院大学の秋期講義「デジタルアート演習Ⅰ」という授業では、コンピュータの使い方からグラフィック制作ツールの基本操作、デジタルアート表現について学びます。
最終課題ではテーマに対して学生一人一人が思い描くイメージをアニメーションにしました。
パソコンの電源の入れ方から始まった授業、熱中して制作する学生の集中力を感じました。学生のコメント付きの作品を公開します。ぜひご覧ください。
課題のテーマ:「日常の風景」を抽象化し短くループするアニメーション
制作時間:90分 / 使用ソフト:Photoshop / 担当:林 英恵
<学生作品>
「 悪戦苦闘 」 藤井 春日
この作品のコンセプトは「悪戦苦闘」である。これは私が英語検定の勉強をする際、難しくてやめてしまい気持ちを持ちながらも、あきらめずに継続しようという姿を表現した作品だ。抽象化した部分は目の動きである。やる気に満ちた気持ちをメラメラと燃える炎で表現し、だんだんその気持ちが薄れていく様子を目の動きで表わした。それでも何度でも起き上がり勉強と戦う姿を、アニメーションをエンドレスで再生することで表現した。
「 一日 」 服部 美紅
私の部屋から毎日見える風景をgif動画にしました。
時間経過による空の変化をグラデーションで表現し、近所の家の灯りが夜につき夜中に消えていく様子を細かく描写しました。太陽と月の描写にもこだわりました。
「 がんばり時 」 小沼 日菜子
私は”がんばらなきゃいけない時”の心情を表現しました。
私は普段ちょっとでも面倒くさいことはしないしモチベーションは低いのですが、がんばらなきゃいけない時はがんばります。
がんばる前の重い気持ちとがんばっていない時とがんばっている時の落差をジャンプで現しました。表情、服装、表示時間、モノクロとカラーの使い分け等意識して制作しました。
つまり、何が言いたいのかというと、がんばるのって労力かなりいるよねってことです。
「 二度寝 」 岩崎 真奈
朝目が覚めたのに…また寝てしまう、そんな日常を描きました。
窓からまぶしい太陽の光が差し込む中、「もう朝だ」とわかっているのに冬の朝は特に寒くて、ベッドから出たくない私はよく二度寝をしてしまいます。
このGIFでは、無限ループによって二度寝、三度寝…といったようになかなか起きられない私を面白く表現することができました。
「 スマホの一日 」 武井 伶
スマホの一日を描いてみました。多くの人がスマホに依存している日本で、逆にもしスマホたちの世界があったら人に依存しているのかなーて思ったからです。
コミュニケーションもゲームも音楽もいろいろスマホに詰めたかったので、アプリも意識して描かれてます。スマホをいじっていると時間の流れも早く感じたりするので、日が変わっていくのも意識してみました。
「 我が家の一日 」 清水 佳純
この作品では、登校日の朝起きてから帰宅するところまでの、家での自分の様子を時間ごとに手描きで表現してみました。